比翼仕立て(ひよくしたて)とは、留袖の仕立て方の事を言います。
留袖の比翼仕立てとは??
留袖の本体に、襟・袖・裾にもう1枚白い布を縫い付ける仕立て方です。
留袖は、お祝いの場で、既婚者の一番格上の着物で正礼装です。
そのため、留袖とその下にもう1枚着物をかさねることで「めでたいことを重ねる」をことから、お祝いの席にとてもふさわしいとされています。
ちなみに・・・
訪問着や振袖もお祝いの場によく着用する着物です。
襟元は、「重ね襟」=「伊達襟」という長襦袢と着物の間にさし色の色襟を重ねて着用します。それも「めでたいことを重ねる」という意味を込めています。
比翼仕立ての留袖は、襟だけでなく、袖口・裾と外から見えるところだけを2重に重ねた仕立てになっています。
以前は、比翼仕立てではなく、「本仕立て」という仕立て方でした。
留袖と同じサイズの白の薄手の着物=「本襲」を重ねて2枚着用していました。
しかし・・2枚の着物を重ねて着るのは大変ですし、かさばったりと利便性が悪いことから、外から見えるところだけに白布をつける比翼仕立てが、今は主流になりました。
よく間違えるポイント!
「長襦袢」と「本襲」をよく見間違えてしまいます・・・
本仕立てに留袖の場合は、留袖を着用するまでに3枚着ることになります。
一番したから順番に
①「和装用肌襦袢」=下着のこと 袖は5分丈位でガーゼ素材が多い
②「長襦袢」=白地で留袖より着丈が短く、襟は半襟を縫いつけます
③「本襲」=比翼のこと 白地で留袖と同サイズ
本仕立ての留袖の着付について
お持ちの留袖が、比翼仕立てでなく、本仕立ての場合は、着付師によっては、できない場合もありますので、事前にお伝えしておくのがオススメです。
または比翼仕立てに仕立て直すという方法もござますので、ご参考にしてください。
第一礼装として結婚式で留袖をご着用する場合は、留袖に比翼を縫付つけて、または本襲を着てご利用ください。
ない場合は「留袖」と扱われず格が落ちてしますので、ご注意ください。
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